クリアなガラス花器は花器の中が見せどころ

4連休。自宅では、最近購入した、銀座のギャラリー江さんで個展をなさっていた草野啓利さんの吹きガラスの水指に。
 そもそもギャラリーにお邪魔する前に、花器として使いやすい大鉢か、もう少し口が広いラッパ型みたいなもので、なにかあれば、と思っていたのですが、この水指が気に入ってしまったのです。茶道も好きなので、水指ならどちらにも使えるのですが、こんなに涼し気な水指、夏に使うと言っても、最近は夏があまりに暑くて、夏にお茶会なんてやりたくないなぁと思いましたし、花入れとしては、この形は、やり方を限られるというか、活けやすい形ではありません。やはりここまでクリアだと、水につかる部分も見せるように活けなくてはいけませんし、枝や茎が、思うように角度をつけて止めにくいのです。花器の上に広がる花以上に、花器の中をどう見せるかを意識する必要があります。それでも美しさに抗えず、購入。
 ということで、今回は黄色のグロリオサと利休草。グロリオサの角度と止めやすさを利用して、利休草を添わせ、ガラスの中に茎がほぼ見えないようにしてみました。

芳町亭いけ花教室7月二回目のレッスン

7月に入ってはじまった、いけ花教室の2回目。参加してくれた方々には基本の型をやっていただきながら、私は店の花と、それから今後、型のレッスンを終えて自由にいけるようになった時の参考に、いくつか活けてみました。
 上の写真は広い床の間に、ライデンと小ぶりのヒマワリ。 

色がきれいで枝ぶりがいい石化柳があったので、アジサイにあわせて。線の構成を考えたいけ方の参考に。大きな床の間に軸がない状態で、とか、広い会場、エントランスなどには向いているけれど、この黄色い花器が床の間に不向きなので、このあと活けかえ。
 来月8月は2日と16日がお稽古日です。

晴れの舞台に合わせて

週末に特別臨時営業。晴れの舞台、とのことだったので、メインの席は豪華にいけてみました。床の間前で座ってお三味線を弾くとのことなので、座る方に合う高さを意識して。夏はぜ、薔薇の実、百合、姫ヒオウギ。高い位置に花が来て、華やかなものが、他に紫陽花があったのだけど、紫陽花は水揚げに失敗すると、頭がくたっとなるので、安全策で百合。写真は前日にいけたもの。当日は高い位置の百合も咲いてしまい、今咲いている方を取ってしまうか悩んで、舞台だから華やかな方がいいと判断してそのままに。こういう蒸し暑いときは、つぼみの花が一晩で一気に咲いてしまう。花の咲き具合によって、全体のバランスはかなり変わるので、前日はあまり整理し過ぎず、当日調整。

 部屋は、青い実のついたアケビ。身の重さもあり、自立しないので蔓のついた花籠型の花入れに。金糸梅と。

 玄関には薔薇の実、南天を大きく開かせて、姫ヒオウギをのぞかせました。

よし梅芳町亭でのいけばな教室始まりました

 昨日、第一回目の教室。始めたばかりなこともあり、ごくごく少人数で、密になりようもなく。やりやすい花材に当たる日もあるけれど、思い通りにならない日の悪戦苦闘こそ、次に生きてくるのですが、「お願いだから、ここで止まって!」という焦りとか、う〜っという歯痒さ、脂汗をかくような気持ちに共感。

 最初は皆さん基本の型に沿っていけますが、自由にいけるようになった時の参考になるよう、店の花は、タイプの違う花をいけました。その中から二つ。
 寄り添う二本の立ち姿を意識したオオニソガラム、霞のようにフワッとしたブルーファンタジー、ブルーボール、いずれも暑さの中でも長持ちする花材。

本店の玄関の水瓶には、先週いただいた萩の葉、レンギョウに、アナベルと八重のひまわりで元気に。

7月最初、花が長持ちするように

蒸し暑い時は、花がもちにくい。普段のようにお客様のご予約が多い時期ならまだしも、この状況で、お花代ばかりかかるのは大変。ということで、花もちがいいもの、暑さに強いもの、の中から選んでいけました。それから先週から元気な花との相性も。
そういう観点から、最近紫陽花が多くて飽きたので、紫陽花を外し、選んだのはユリと紅花。紅花も今回のは華奢で使いやすかったのですが、とにかく葉っぱが刺刺しているので、痛い! 葉を整理するのが苦痛で敬遠しがちですが、存在感があって夏には便利。それから枝はレンギョウ。あまり得意な花材ではありませんが、いい枝振りだったし、本店玄関の投げ入れの器にスッと立ち上がる花を最近いけていないので、たまにはいいかと。レンギョウ、紅花、先週剪定をした紅葉の残り、百合は咲いているのは先週買ったもの。蕾は今週買い足したもの。この写真で咲いている百合は2日ぐらいで萎れるので、その頃に咲きそうなものを足しています。どの花が咲くか、によって、店では日々調整します。
ちなみに百合は一本に五輪花がついていたので、上の二輪は切って別の小さな花入れに。全部つけたまま使うのもありですが、上の方の花は、小さく咲くのが遅いけれど、蕾の時の姿が優しくて小さな花入れに使いやすく、ちょっとしたコーナーや洗面などにもよく使います。首の長い百合を買うと、使い回しがしやすいのです。

自宅で花と遊ぶ

 7月からいよいよ、細々と教室スタートです。いけばな とか、華道 というと、いろいろと決まり事があって難しそうですが、ちょっと可愛いガラスの小瓶などをいくつか並べて、好きなように入れるだけ、というのもかわいらしいもの。特に子供たちも気軽に楽しめるので、うちでも、姪が遊びにきたときなどに、一緒に楽しみます。瓶の高さをまちまちにすると、それだけで高さに変化ができて、「それらしく」仕上がります。入れた後に並べ替えてみると、また雰囲気も変わります。ポイントは、元気な葉や蕾も活かすこと。断然花が引き立ちます。
写真は、花で雛飾りにした時。高さのある木箱にお内裏様とお雛様。手前は三人官女。大きな花入れもいいですが、こういう遊びも。沖縄で購入したガラス皿にテーブル花を入れたり、食器もグラスも、いろいろと。

芳町亭の今週の花 縦の線を活かした夏の花

 

 今回は鷹の羽ススキとニュウサイランという縦のラインが美しい花材があったので、それを活かして。一つの部屋には青い鉢に鷹の羽ススキを立て、そこに何かを合わせようと考えていたところに、友人が山から実のついた木五倍子(キブシ)をとってきてくれたので、使ってみました。木五倍子は花の時期によく使う花材ですが、実は初めて。小さいけれど重みのある実なので、投入れにすると葉で実が隠れてしまいます。剣山立てて、葉を少し落として実を見せるように。
 もう一つの部屋にはニュウサイランを。四角い水盤に、八つ橋のようにいけようかと思っていたところ、緑が濃い葉と、白が強い葉の対比がおもしろくて、すっと立つように、単純なラインを強調することにしました。奥の葉は素直に立て、手前は途中で手前に折り、ふくらみを持たせてガラス花器の口に入れています。そして、先週から使っている椿の実を遊ばせて。今週は二つの部屋で花の入らない、すっきりした形でいけていますが、その分、他のところには花を。でも、この時期、花も持たなくて、マメに活け替えることが必要ですが、緑をうまく使うと、比較的安定してきます。

スイレンボクの遊びのある枝で

 週末の金曜日、月曜に姉がいけてくれた花が元気がなくなっており、さらに店先に咲き始めたスイレンボクの枝が折れていたので、それを使っていけかえました。
高さ2メートルぐらいに成長したスイレンボクは、枝垂れるように枝を広げて、初夏から夏中咲きます。可憐な花は1日で萎れることが多いので、木曜に折れた枝を切って、たっぷりの水につけておき、金曜の朝に元気なことを確認してから。一緒にいけるのは椿の実。こちらも店の前の枝を整理したもの。艶やかな椿の実は、花の代わりに。
自由に伸びたスイレンボクは、枝の遊びを活かすために背の高いガラスの花入れを使い、整理しすぎないよう気をつけています。合わせるのが鮮やかな花だと葉がこんもりしていても映えますが、緑の実なので、埋もれてしまわないよう、葉や細かい枝はかなり整理してあります。
夏は緑をメインにするのも涼しげです。

7月より教室を始めます

いよいよ、よし梅芳町亭でにいけばな教室は7月からスタートします。
今回は、昨年6月末に行った夏越祓茶事の花の紹介。流派を越えた仲間内で、銀座の古美術 桃青さんの茶室をお借りして行なっているのですが、毎回、お道具を楽しむ会で、茶花に捉われず自由にいけています。これは濃茶席。夏越祓えにちなんで、円相を茅の輪に見立てたとのこと。庸軒の筆だそう。花入れは紹鴎信楽で、確か桃山時代だったような。そこまで整った中でいけるので、花は軸の邪魔をしないようにいけています。
花は部分的にほんのりピンクに色づいたミヤマミツマタに紫陽花。紫陽花は水があがるか心配な花なので、本来なら一輪使う場合も別のものを用意したり、抜いてもまとまるような花にしておいた方が安心。ミョウバンを切り口につけてたっぷりの水につけておくと、復活することが多いけれど、時間がない時は控えの花を。この日も桃青さんのご主人が別の花を用意してくださったのでした。
教室は7月から毎月第一週と第三週の日曜。まずは体験レッスンからご参加いただきます。ご希望の方は、ご連絡ください。

お祝いの席の花

ギャラリーに並べている花を、少しずつ紹介します。今回は昨年11月に、お嬢様の成人祝いのお食事会でご利用いただいたお客様のための床の間から。
普段は控えめなくらいの花が好きですが、お祝いなので華やかに。実り多いこれからを祈って、小さい実の枝は老爺柿、難を転ずることからナンテン、それに菊。老爺柿はこのままドライになっていき、漆を塗ったような艶が出てくるので、半年以上たった今も、店内のコーナーに飾っています。
花入れは20センチくらいの桶型の陶器の上に、半掛で大きな籠を伏せるようにのせています。大きな枝、実がついている枝など、剣山だけでは心許ない時も、籠が枝を支えてくれるので、大きくいけることができています。
と、ここまで書いてから、この時期の花にすればよかったと後悔。また次回に。

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