芳町亭の床の間の一つはレンギョウ。跳ねるように伸びる枝がいくつも出ていて、その遊んだ感じを活かしながら整えます。

合わせたのはピンクッションと赤紫の小菊。ピンクッションは暑い中でも長持ちするので、最初に選んでありましたが、レンギョウとピンクッションだけだと、少し強すぎる感じがしたので、小ぶりの花を入れて馴染ませようとしています。その時に、白などの明るい色の花を入れるのも賑やかでいいですが、赤紫のような沈む色を合わせるのも、落ち着きが出ておすすめです。
花器は、木をくり抜いて作られたもの。私の先生がお休みの時など、代稽古でいつも教えてくださっていた、遥かに上の大先輩から頂いた花入です。コロナでお目にかかれませんが、お元気かしらと懐かしみながら。
来週月曜から、「伝統芸能ウィーク」が始まります。
よろしければぜひ。